1985年に発売されて今年で40周年になる「阿波の香り すだち酎」(以下、すだち酎)。すだちのすがすがしい香りとさわやかな酸味、ほのかな苦みが特徴です。後味スッキリの飲み口で食事との相性も良いため世代や年齢、職業、国籍を問わず人気の焼酎タイプのリキュールです。ストレートやソーダ割、水割りとお好きな飲み方でお楽しみいただけます。また日本をはじめ中国やアメリカなど海外の国と地域で愛されています。 2025年4月で40周年を迎え、感謝を伝えるキャンペーンを実施中。ハッピーを還元するプレゼントや限定セット、記念アイテムを企画しております。ぜひこの機会にぜひ「すだち酎」をお楽しみください。

さわやかな酸味とすがすがしい香り「すだち」。
「すだち酎」はフレーバー焼酎の先駆け的な存在のお酒です。

日新酒類は江戸時代末期より続く酒造蔵の伝承の技をそのままに「日々、新なり」をモットーとした酒造りで清酒「瓢太閤」をはじめ、焼酎、リキュール、果実酒、スピリッツなど、多岐にわたる製品をお届けする酒類総合メーカーです。「阿波の香り すだち酎」、本格焼酎「鳴門金時里娘」、クラフトジン「AWA GIN」など、徳島ならではの特産物を生かした商品開発に力を入れています。 私たち日新酒類がこだわってきたのは、美味しさを追求し、素材を活かした丁寧な酒造り。最高の笑顔があふれる明日に向かって挑戦を続けます。

徳島県の特産品であるすだちを原料とした酒類の開発につとめ、すだちと焼酎をブレンドさせて「すだち酎」が誕生しました。きっかけとなったのは当時、オレンジの輸入自由化に向けた交渉に伴い、日本全体で柑橘の生産をどう切り替えていくかが課題となった頃でした。また寒波でミカンが被害を受ける中で、徳島県ではすだちが転換作物として注目されるようになり、 栽培面積が急拡大していきました。すだちは大分のカボスに比べ知名度はまだまだ低かったため、県もすだちを使った商品開発を奨励しており、また鳴門と淡路島をつなぐ大鳴門橋の開通に合わせ、同じ年に開発されたのが「すだち酎」でした。

当時は焼酎タイプのすっきりとしたお酒が好まれていて、飲食店でも酎ハイやサワーがよく出ていたので、スッキリと飲めるものを作ろうと考えました。しかし発売までの道のりは決して平坦ではなく開発には3,4年かかりました。焼酎は無色透明が基本条件ですが、すだち果汁を混ぜると色が白濁します。酎ハイブームに乗って大手が次々と新製品を市場に登場させるのを横目に、この濁りを取り除く技術開発に取り組みました。またスッキリとしたすだちの清涼感を出すために酸味をいかし、甘さは控える、独特の苦みと香りを程よくいかすなど苦心を重ねました。ほかにはない味わいと風味も演出し、研究に研究を重ねた結果、県特産のすだちと焼酎とをブレンドさせて「すだち酎」が誕生しました。 その後、当社の主力商品に育ちました。
すだち酎が大ヒット!

「すだち酎」は酸味に加えて程よい甘味もあるので、老若男女から愛される存在となりました。当時は地元の特産品を使ったお酒が少なく、すがすがしい飲み心地が評判を生みました。一般的な柑橘類の商品ではこうはいかなかったはず。焼酎ブームで大手メーカーが相次いで売り出した炭酸酒類「酎ハイ」等とは一線を画した、独特の風味がある「フレーバー焼酎」の市場を切り開きました。大手と同じことをやっても勝てません。徳島の商品にこだわった独自の酒で個性を出さないと生き残れません。特産のすだちを使うことで「日新カラー」を出し、それを消費者の皆さまが認めてくれました。当時は「おみやげで買って帰ったが、実においしい。こちらで手に入りませんか」「1ダース送ってほしいのですが」など電話やメールが相次ぎました。

香りの旬を急速冷凍、解凍。
しぼりたてをぎゅっと密封しました。

すだちは1年を通じて出荷されていますが、「すだち酎」に使われているのは、8月上旬から9月下旬に収穫された露地栽培ものに限っています。それは、この時期の実がもっとも香りや風味が強いからです。収穫した大粒で果汁たっぷり、旬の粒選りのすだちを皮ごと、丸しぼりします。みずみずしい果汁を急速冷凍して香りを封じ込めます。

地道な努力で少しずつ日本全国に販売。
アメリカやアジア、海外にも販路を拡大。

「すだち酎」は日新酒類の販路を全国に拡大した立役者でもあります。当時は町の酒屋さんが酒類販売の中心であり、当社の営業マンは酒屋さんにお酒を卸している業者さんに同行して、中四国や近畿エリアの酒屋さん1件1件を訪問し、「すだち酎」の魅力を伝え続けました。
当社は、20年前頃から輸出に取り組んでおります。「すだち酎」も現在ではアメリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニアへと広がっています。アジア圏では、日本料理店に置いていただいており、どんな料理にも合わせやすいのが魅力です。

「すだち酎」のラベルは誕生当時からほとんど変わっていないのですが、箱は徳島のお土産物としても親しまれることを考えて作られました。表面にはすだちの実と花が描かれています。地域限定でラベルの裏が阿波踊りのバックピクチャーボトルもあり、飲み終わった後も徳島の雰囲気を味わうこともできます。
すだち酎
すだち酎が 農林水産大臣賞受賞!
販売開始から4年の1989年、第一回優良ふるさと食品中央コンクール(農林水産省、財団法人食品産業セン ター主催)で農林水産大臣賞(新技術・新商品開発部門)を受賞しました。コンクールは、東京・晴海で開かれた昭和63年度ふるさと食品全国フェアの一環として実施。新技術・新製品開発と国産原料利用の両部門に、全国三十七県から四百六十四点の出品がありました。「すだち酎」は、県特産品のすだちの風味を十分に生かしたお酒です。貯蔵したすだち果汁から香りや味わいの成分を抽出、香りを整えるために低温熟成仕上げをした独自の技術が高く評価されました。

すだち酎
新商品も次々と。
時代にあわせて商品も変化。
●すだち酎エクセル(1989年)
「すだち酎」発売から4年後「すだち酎エクセル」が誕生しました。昭和60年に発売した「すだち酎」に香りと風味をさらにグレードアップした「すだち酎エクセル」。ボトルやラベルにもこだわり、居酒屋等和風な店以外でも置いていただけるようにデザインしました。一段と増した爽やかな香りと軽快な酸味でのどごしをよくさせています。1990年スダチ新商品開発コンクールで優良賞を受賞。

すだち酎
●阿波踊りボトル(1990年)
すだち酎の県内限定版「阿波踊りボトル」を発売しました。ラベルの裏側に阿波踊りの写真を印刷しており、お酒の入ったガラスボトルを通して見ると、レンズ効果で大きく浮かび上がったようになります。「すだち」に「阿波踊り」を加えて徳島の商品としての位置づけを鮮明にし、これまで以上の地域密着の取り組んでいます。

すだち酎
●スーパーすだち酎(2004年)
スッキリとした後味と、少しの苦味が特徴の最高級すだち酎です。徳島県産の天然すだち果汁を使用。「すだち酎」の果汁の量をさらに増やしたリッチタイプです。クリアなウォッカがベースで、アルコール度数はちょっと高めの25度。ソーダやソフトドリンク等と合わせてもすだち果汁の風味が負けることなく、カクテルベースのお酒としてもお楽しみいただけます。

すだち酎
●すだち酎辛口(2005年)
「すだち酎辛口」は、本格麦焼酎をブレンドしたアルコール度数25度の「すだち酎」です。定番の「すだち酎」より甘さをおさえた辛口タイプです。スッキリとした口当たりと麦焼酎のコクをいかした味わいで、本格焼酎のように水割りやお湯割りでもおいしく召し上がっていただけます。

すだち酎
●炭酸すだち酎「美眉(びび)」新発売(2006年)
「すだち」を使った低アルコールの炭酸すだち酎「美眉」を四国限定発売しました。 「美眉」は、徳島を象徴する美しい山「眉山(びざん)」からネーミングしました。眉山は徳島市の中心部に位置し、どの方向から眺めても眉の姿に見えることからその名がついたと言われています。徳島市のシンボル的存在として親しまれ、2007年にここを舞台とした映画「眉山」は有名です。

すだち酎
●すだち酎カップ(2013年)
「阿波の香りすだち酎」をベースに爽やかな香りと酸味をそのままに、アルコール度数を8度に抑え、お手軽にそのままお飲みいただけるアルコール度数にしました。すだちの酸味とほどよい苦みがマッチしています。 旅のお供や大人のお土産に最適です。 限定デザインで、徳島県のマスコットキャラクター「すだちくん」の可愛いイラストが入ったワンカップもございます。

すだち酎
●その他のすだち酎
お客様の嗜好に合わせて開発された商品。その後、アイテム集約のため終売となりました。
長い間のご愛顧ありがとうございました。
すだち酎その他
●スダチチュウ太郎(2023年)

公認キャラクター。X(旧Twitter)やInstagramで日々「すだち酎」のことや徳島の情報などをつぶやきます。 https://x.com/sudachichutaro
https://www.instagram.com/sudachichu/
<スダチチュウ太郎の生みの親>
絵本作家 原田たけし
徳島県阿波市土成町出身

すだち酎シリーズ、累計で出荷本数4100万本超。
40周年に合わせたさらなる飛躍。

おかげさまで40周年を迎えることができました。
感謝の気持ちをこめてハッピーを還元するキャンペーンを実施いたします。

すだち酎その他